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ペンギンの家、断熱のはなし

こんにちは。

色とりどりの草花が芽吹いて、待ちに待った春がやってきましたね🌸

さて、今回も引き続き『ペンギンの家(+太陽光発電・オール電化)』のS様の家づくりをご紹介していくのですが、すこし寄り道して、断熱についてもお話ししていこうと思います。

S様邸は壁の内側に断熱材が吹き付けられたところです。白いモコモコしたものが断熱材です。

断熱材は、大きく3種類に分けられ、断熱性能だけでなく耐水性や透湿性などの特性で選びます。

  1. 繊維系・・・ガラスなどをフワフワの繊維状にして凝縮させたもので、繊維の間に空気の層をつくることにより断熱します。材質は、鉱物などの無機質系と木質繊維系があります。
  2. 発泡プラスチック系・・・プラスチックを発泡させて細かい気泡をつくり空気を含ませた断熱材で、板状のものと吹き付けるタイプがあります。高性能なものも出てきているので、断熱性の高さを求める場合はおすすめです。
  3. 天然素材系・・・羊毛など、環境に優しく自然派を好む方には人気がありますが、他の商品に比べると価格が高いものが多いです。

ペンギンの家では、発泡プラスチック系の中でも『吹付け硬質ウレタンフォーム』を使用しています。

吹き付け発泡による施工は、窓や筋交い周辺等の細かい部分にも隙間なく充填でき、高い気密性を実現します。柱や梁との間に隙間ができにくいということは、湿気も遮断するので、壁内結露やカビの発生をおさえ、建物を長持ちさせることができます。

ここで、もう少し断熱のおはなしにお付き合いくださいね。

近い将来、新築住宅に求められる断熱基準は、どんどん厳しくなります。(新築において、2025年には断熱等級4、2030年には断熱等級5の適合義務化が決まっています)

断熱等級とは、「断熱等性能等級」のことで、断熱性能を表すUA値(熱の逃げやすさ。少ないほど断熱性能が高い)によって決められており、住宅の性能を表す基準の一つです。

シオンハウジングのペンギンの家は、UA 値=0.46 以下なので、断熱等級6相当。あざらしの家でも断熱等級 5相当をクリアしています。これは、2030年以降の断熱基準にまで対応した断熱性能です。(『あざらしの家』はこちら)

今後は、高気密・高断熱・ゼロエネ住宅が、家のスタンダードになっていきます。逆にそうでない家は、経年とともにその価値を失っていくことになるでしょう。

さらに断熱性能は、家の耐久はもちろんのこと、熱中症やヒートショックの予防など、住む人の健康にも大きく影響します。たかが断熱とあなどるなかれ☆なのです。

さて、次回は完成したS様邸をリポートさせていただきますのでお楽しみに♡